Seventh Heaven

 

 

お、おはよう。

ん、おはよう。

ティファは照れてしまって、ベッドの下に落ちていたバレットのパジャマを羽織って急いでシャワールームに飛びこんだ。

はじめて一緒に朝を迎えた。

取り残されたバレットはティファの寝姿に跡がついたシーツを見て、小さな溜息をついてしまった。

やっぱり・・・

月の障りだと、思うよな、普通。

まずいぞ・・・

ん?何言ってんだオレは。
ここは喜ぶシーンだぞ!
けど、・・・痛かっただろうな・・・
もっと、この・・・優しく・・・
そうじゃなくて!!
しゃあねぇ、・・・しばらく自粛だ。

「バレットー、シャワーお先!」
いつになく元気のいい声がキッチンから飛んできた。
そうだよな、照れるわな。ここはなんとか、自然にしぜ〜んに。い、いちおうオレは「先輩」だ。

けど、左手と左足が一緒に出た。

 

 

食事の仕度をしているティファの後ろを通り過ぎたらどきどきした。
「とうちゃん!おはよー」
マリンがいるのにも気がつかなかった。
自然に・・・

オレンジジュースを一気呑みするバレットと、トーストにバターをぬるティファをマリンは交互に見た。これから起こるかもしれない「いいこと」に胸をワクワクさせて、マリンは自家製ヨーグルトを口に運んだ。

コップに落とした視線を、向かいに座るティファに移した。
思ったより胸の中が穏やかだった。
バレットは呼んでみた。
「ティファ、」

マリンはいつものようにパクパクと朝ご飯に集中している振りをした。

「な〜に?」
いつもと同じように返事をしたつもりだが、今朝は体じゅうがバレットに反応しているのがわかった。
胸のどきどきが聞こえているかもしれない。気にしないふりをして採れたてのプチ・トマトに目をやった。
バレットはちらりとマリンをみてからにっこり笑った。
「結婚、しようか」
つまみ上げたプチ・トマトがテーブルをてんてんと転がった。