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テレビがつかない

  • 2012年1月 5日 13:57
  • 日記

本年もよろしくお願いします。

暮れに入居者の一人が「テレビがつかないちょっと来て」とコールがあったので訪問しました。テレビはついていました。「クーラーの風が冷たいんだ」と内容変更してきた笑。
2度程温度を上げると「あ~温まってきた良かったよかった」と喜ばれた。
では失礼します、と申上げようとするその絶妙の瞬間に、にやりと笑ってセピア色のA4の写真を見せてくれた。
コールの目的はこちらでした。
兵隊さんの集合写真です。
「これはわしの20歳の時のな」
古い写真をキチンと焼きなおしてありました。
「これはどちらで撮影されたのですか」
もう、待ってましたとばかりの笑顔で
「台湾のな、高雄だよ」
数十名の兵隊さんの集合写真、この方が他のおかげで今の平和があるのかと胸が熱くなりました。御自身の記念でもありますが、内地に帰ることのできなかった若い命の供養にもなったことです。おかげで私も写真の方々に感謝の念を捧げることができました。
サ責のカヨコ嬢は兵隊さんのセピア色の写真を見て一言「わーこわいです」。
25歳の感覚とは、こんな感じなのでしょうかね。
私は彼女に予想以上に柔らかい気持ちで言いました。「そやね、写っている人の何人が無事に戻れたかわからんし、前線でどんな怖いことがあったかわからんよね。でもこの人たちのおかげで、今があるんよね」
カヨコ嬢はそれに答えて「そうですね、そう思ったらシゴト嫌とかやめたいとか、言うたらアキマセンよね」と、穏やかに言います。
彼女は今職場でしんどい思いをしているので、心からそう思ったのでしょう。
兵隊さんの写真は、カヨコ嬢の心にも働き掛けたようです。

悪しき時代に青春を捧げた方々は、80歳ぐらいの「お年寄り」となりました。

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