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I have a Dream

  • 2008年11月16日 11:46
  • 日記

次のアメリカ合衆国大統領に、バラク・オバマ氏が選ばれた。(11月4日)
昨日の報道では、国務長官にヒラリー・クリントン氏を指名している。
キング牧師が主導して「公民権」を勝ち取ったのは、たった50年前。本当に激動の国だと思う。
娘の学校のクラスにいる帰国子女から小さい頃、つまり10年ほど前の経験としてメイドさんは黒人が多かったこと。幼稚園に上がる頃に「もうあの黒人の子とは遊ばないようにしなさいよ」と白人の近所のおばさんに言われた記憶があると聞いてきた話を私にしてくれた。

ちょうどNHKの「そのとき歴史が動いた」でキング牧師のことを取り上げていて、まさに娘が聞いてきた話そのまんま、だった。
私も高校に上がってすぐの英語リーダーのテキストに奴隷解放についての内容があり、いきなり解放された奴隷がその後どうなっていったかを指摘したものだったことを記憶している。それが現在のアメリカにおける黒人コミュニティのありようを決定付けていると感じた。
読み書きもできないのに競争社会に放り出された、生活設計というものを剥奪されていた状態から自己責任を求められた、・・ほかにもあるだろうが、もうこの2点で十分不利なことはわかる。
この状態で100年を経て、キング牧師は2度目の解放戦線を戦ったといえる。差別されるということは、自尊心を剥奪されることなんだ、人間は精神を攻撃されたら、生命活動維持のために思考停止することがあるらしい。豊かな精神構造をもつがゆえに、生み出した不思議な機能なのだろう。
生命は一度奪われたら取り返すことはきわめて難しいが、精神とはタフなものでもあるようで、場合によっては甦ることができるようだ。それが人間らしさなのだろう。

関東大震災で日本人は在日の韓国朝鮮人を襲撃した。ついでに共産党員も。それから100年を経て阪神大震災では、どのような助け合いがあったか皆知っている。
状況は違うが、アメリカ人たちもひとつ乗り越えたと思う。Yes,we can!と声を揃える人たちは、自分の支持する候補が当選した喜びだけではない、あつい涙をぬぐおうとせず、ただ立ち尽くしていた。問題の解決はそう簡単なものではないだろうが、その光景に、私はたしかに「気づき」を見た。その問題を自分たちのことと引き受けたと。誰もやってくれはしない、自分がするしかない自分でするしか、ないんだと。

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