神戸大学名誉教授 室崎益輝さんの講演をきく

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130518-130200.jpg新聞記事で見かけたので、マークしておいた講演会です。

室崎先生は関西学院大学災害復興制度研究所所長をされ、今は県立大の特任教授もされており、神戸大学の名誉教授でもあります。
CODEの村井さんや伊川谷工房、阪神高齢者・障がい者支援ネットワークの黒田裕子さんともつながっていたりで生協時代を少し思い出す2時間でした。

室崎益輝
http://www.murosaki.jp/index.html

関西学院大学 災害復興制度研究所
http://www.fukkou.net/index.html

阪神高齢者・障碍者支援ネットワーク
http://www.hks-sien-net.com/index.html

CODE海外災害援助市民センター
http://www.code-jp.org/

まずは主催の尼崎都市・自治体問題研究所 安田ただしさんの報告。尼崎の防波堤は南海トラフ巨大地震に耐え、津波を防ぐことができるのか。
津波の知見なしで60年が経過しておる、かなり心配との結論。

海岸線を防潮堤で囲い、県境と市境を川に挟まれ、エリアの1/3が満潮時の水面より低い(ゼロメートル地帯)そこに10数万人が住んでいるのが尼崎です。

尼崎市公式HPに浸水の予測を掲示しています。とても具体的なので見てください。
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/dbps_data/_material_/localhost/sosiki/021/hazardmap/main_point_pot.pdf

130518-133530.jpg

続いて室崎先生のご講演を伺いました。

実は尼崎出身の先生、お話がとってもとってもお好きなご様子。それに面白いです。

南海トラフ地震は100~150年周期で発生しており、その活動期はだいたい50年。活動期の最後にドカンと南海トラフ地震が起こる、のがわかっておる。
阪神・淡路大震災が活動期の始まりと位置付けられているので遅くともあと30年のうちには「ドカン」が来るとみられている。
リスクマネージメントとクライシスマネージメントの大事さを説かれる室崎先生。
曰く『正しくヤマをかける努力をするとともに、ヤマが外れた場合にも備えておくこと』
そして生活保護ならぬ災害保護『自力で立ち上がれるようになるまで、社会全体でサポートする。』これは村井さんの得意分野でもあります。

「南海トラフ地震に備える」とは、どうすれば尼崎市民が全員高台に逃げることができるか。
てんでバラバラで動くのでなく、町内会ごとに有馬温泉にバス旅行に行く感じで行動できるようにするにはどうすればいいか、考えてみたらどうだろう?
尼崎の弱点はどこで、どうすれば克服できるか工夫してみてください、と話されました。
研究者としては、地震予測を「する」といえば予算がつくが、ボクの研究にはほとんど...と嘆いておられます。まあ、有馬温泉に行く方法の研究にはなかなか振り向いてもらえないかもしれないです。
しかし大きな揺れがあったら(=津波警報が出たら)空振り覚悟で避難しなければならない。我が国にはこの「避難文化」がまだ育っていないかもしれないです。

近所で500円で聞けてうれしいなと思った講演でしたが、尼崎の哀しさよ。
開始15分ぐらい前に会場に到着したのに、まだ支度ができていない。間違えたかと思ったら「照明がつかなくて準備が遅れている、ちょっと待っててね」だと。
そのうえ講演が始まれば、マイクがとっても不調でせっかくの室崎先生のお話がとぎれとぎれ。ワイヤレスがダメならと有線を用意したら思い切りハウリングです。
設備のぼろさには泣けました。大阪市も「お金ない」とか威張っていますが尼崎も「ないわ」。

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このページは、mazbaが2013年5月18日 18:42に書いたブログ記事です。

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